家族葬のメリットとデメリット

一昔前のように互助会の積み立てをした斎場で葬儀を行ったり、アクセスに便利な斎場や近所の斎場などで従来通りの通夜や葬儀を執り行う人が少なくなるという傾向があります。そんな中で、ここ10年ほど前から主流になりつつあるのが家族葬です。家族葬という言葉が使われるようになった頃は、家族やほんのわずかな親族だけで行う通夜や告別式というようにとらえられていましたが、昨今はもう少し幅を広げて「家族のように親しくしていた人」にも及びます。家族葬では、家族はもちろん、近しい親戚や友人なども列席することができます。

もちろん、家族葬だから家族だけで執り行いたい人も多くいます。不慮の事故などで突然旅立ってしまったり、お子さんが亡くなったときなど気持ちに整理がつかないまま、それでも儀式として通夜や告別式は行わなければならないこともあるでしょう。辛すぎて誰にも会いたくない人も、こういった小規模の家族葬を選択する場合があります。

家族葬を行える斎場はさまざまですが、一般的には20人くらいまでが入れる小さなスペースがよく利用されています。この場所に誰を呼ぶかを選べることもメリットとされています。一般的な斎場での葬儀は、仕事関係や友人、近隣の人たちなどが何人来てくれるか、正確に把握することができません。それほど親戚や友人がいないからと、斎場の中でも小さなホールを選んだのに、思った以上にたくさん参列してくれて、イスやあらゆるものが足りなかったという話も多く聞きます。逆に、たくさん来てもらえると思って大きなホールを用意したものの、都合がつかない人が多く、思ったより少人数になってしまったということもあります。式当日まで参列者の人数がわからないのは不安です。

そんなときには、人数を把握でき、しっかりと準備をしてもてなすことができる家族葬が見直されています。故人からすぐに訃報を知らせてほしい人、家族葬に来て欲しい人をあらかじめ聞くことができると、よりスムーズに準備ができます。それが叶わない場合も、故人が最期に会いたいと思う人を想像して、厳選して声をかけます。